さて、ロートレック展の余韻につかりつつ、大好きな作品を紹介していきます。
どうぞご覧あれ〜。
![]() |
エグランティーヌ嬢一座 これは踊り子4人のロンドン公演のために 制作されたポスター。 でもその公演の後、仲間割れしてすぐに 解散してしまったんだって!(笑) |
![]() |
マルセル・ランデール嬢、胸像 彼女は女優。絶妙な色の組み合わせと 繊細な版画技法の融合が見事に現れていて、 彼の版画技術の最高峰の一つとも。 |
![]() |
54号室の女船客 この女性は彼が旅行中に 船内で出会った美しい女性。 自分の降りる港を見過ごした程に 一目惚れしたんだけれど、 彼女の目的地までついていく事を 友人が猛反対して泣く泣く 途中下船したそうな(笑) |
![]() |
メイ・ミルトン 彼女はイギリスの踊り子。 これはアメリカ巡業の際に依頼されたポスター。 この背景の青には隠された意味があるの。 彼女の恋人であると噂された歌手の赤いドレスと 対になることを意識して制作されたんだって。 |
![]() |
「ラ・ルジュ・ブランシュ」誌 こちらはベルギー発の前衛的な美術誌の表紙。 優美な服装で彼女が立っているのは実はスケートリンクの上。 この素敵な表紙は最盛期の同誌の象徴なのだとか。 |
![]() | ||
コンフェッティ ひときわ陽気で華やかな雰囲気に満ちた作品。 タイトルは、婚礼やカーニバルで使用される紙吹雪の意。 製紙会社のためのポスターで、以前の石膏片の吹雪よりも 人に向けて投げられる紙吹雪の利点を明るく伝えている。 |
![]() |
シンプソンのチェーン 自転車とチェーンを製造するイギリスの「シンプソン」社の パリ支店用のこのポスター。 背景中央の背広姿に恰幅のいい男が工場主のシンプソン。 その隣がパリ支店の店長ルイ。 ロートレックは友人のコネで競輪場に出入りしてたが、 彼が夢中になったのは誰が勝つかではなく、人間の動きについてだったの。 |
![]() |
アンバサドゥールにて、カフェ・コンセールの女歌手 この絵の舞台はシャンゼリゼ界隈に合ったカフェ。 もう一色、試し刷りのものがあって、色合いの出し方での 挑戦的な制作過程を観ることができる。 |
![]() |
ジャヌ・アヴリル(ジャンダル・ド・パリ) 踊子の彼女が一躍有名になるきっかけとなったポスター。 ムーランルージュの別館としてできたジャルダン・ド・パリ への出演の際のもの。枠のようになっているのは、 舞台下のコントラバス奏者♪このように、 モチーフを大きくクローズアップして前景に置く手法は 日本の浮世絵などから取りいれたものなんだって! 確かに、前景があるにも関わらず踊り子をひときわ 目立たせているね。 |
さて、これら(上で挙げたのも含め)がわたしの厳選作品10点。
もちろんポストカードもファイルもお買い上げ♪
それからカタログを買ったのは人生で2回目!
子供の時に見て夢中になったレメディオス・バロのものと並べて、わたしの宝物決定だよ!
よし、そろそろ解説じゃなくて感想を書くね。
まず、美術館に入って、彼の作品を見て、歩きながら作品のだす空気感を感じて、
わたしは心底思ったの、わたしは彼から得るものが多すぎる。って。
どれもとてもいい香りがしたし、ストーリー性があって、次の瞬間にしっかりわたしの中で生きている。
ポスターでも絵画でもなく、彼が描き続けた女性達の人生が、しっかり描きあげられているの。
なんて中身の濃い、ただの作品なんだろう、そう思ったね。
勿論実際に匂いや音が漂っているわけではない。
だけど、しっかりと感じる。
全部が、大好き。
1つ1つの作品にストーリーが浮かぶ。
目まぐるしい色彩の表情、息が詰まるほどの香水くささ。
本当に、全て観終わった後「ありがとう」って思っちゃった(笑)
いつもなら彼氏につれられて何周もするけど、1度で感じた感動が大きすぎて、
もう、見たくなかったの。
その感動に慣れたくなった。一生ものの輝きを失いたくないでしょ?
そんな感じで、この思いをとっても、とっても大切にしたかったから、引き返さなかったの。
だってわたしはしっかり見たもの。
忘れるわけがない、大切なものを見てしまったの。
そりゃ、アダムとイヴも果実をかじるよ・・・。
動物への愛はわたしにも溢れるほどあるけれど、女性や人間の動きにこんなにも
美しいドラマがあると思ったことは、人生で今までなかった。
本当に大好き。
彼が大好き!!!
わたしは彼の感性を愛してます。
美しい彼女達の肉体、精神さえも、男たちの歓声、揺れるドレスの裾も、
そこに漂う香りも全部、わたしはそこにロートレックの人生を観ました。
こんなに心をつかまれるなんて、ヘンリーダーガーもそうだったな。
ああヘンリーダーガーも語りたいな。
それにこの展覧会に行って、見返したい映画が浮かんで、今はその映画の世界にまた
どっぷりと浸かっております・・・そのことも書きたいし・・・
もっともっと、いろんなものを観てゆきます。
ここまで読んでくれた方、どうもありがとう。
それでは最後は愛するロートレックの言葉で、お別れを。
どっぷりと浸かっております・・・そのことも書きたいし・・・
もっともっと、いろんなものを観てゆきます。
ここまで読んでくれた方、どうもありがとう。
それでは最後は愛するロートレックの言葉で、お別れを。
「けれど人生は、美しい。」
0 件のコメント:
コメントを投稿